三嶋副長お別れ登山 その2

2006年2月11日(土)
場所 鈴鹿ヒロ沢
参加者 インストラクター 夏目
97団 RS副長 三嶋,小澤 RS 澤田 団委員 林
45団 RS杉橋,神谷  以上7名

朝曇りは日和の相とか

07:45 全員時間通りに集合。山行きの回数を重ねるごとに,時間には正確になってきました。

08:30 いつものように菰野のおにぎり屋で朝食を調達。

09:00 朝明駐車場着。事前に観光協会から得た情報通り,しっかり雪がある。しかも,2日前に降ったばかりの新雪。

09:20 荷物を分配して記念撮影。いざ出発。伊勢谷小屋もご覧のとおり雪の中。

   

 新道を通が足跡あり。夏目さんに「これはまだラッセルとは言わないですよね」と言ったら笑って,「これは雪踏み」。

 

10:30 歩くうちにしっかり汗をかき出した。小休止して1枚脱ぎ,チョコを食べる。前方に白いハト峰が見えてきた。

 

 いよいよハト峰直下に到達。そこに先行していた人が呆然と立っている。話しかけると,思った以上に雪が深いのでここで戻るとのこと。ということは,ここからは足跡なし。

 案の定,先頭杉橋君,方向を決めかねる。前回夜行でヒロ沢に行った私が迷った場所なので,すぐアドバイス。ほとんど直角に左に折れなければならない。

 ここからは本当のラッセル。杉橋君,神谷君が交互に先頭を進む。

 

 前方に尾根の標識が見えてきた。

 

11:10 羽島峰到着。ここは尾根のため風が強いので,雪は少ない。

  

 休憩するとすぐ体が冷えてくるので,早々にヒロ沢に向かう。

 

 ところが,ここからが大変。滋賀県側は当然雪の量も多くなり,足跡はない。さらに歩き始めは沢の上。先頭の神谷君,相当苦労する。

 

 夏目さんとの打ち合わせで,12時をメドにストップしましょうと決めていたので,ヒロ沢出会いまで3分の1の所で中止。全員ヤレヤレといった表情で昼食をする場所を探す。

 私に向かってスミマセンと謝っている訳ではなく,新雪を踏み固めて平らにしているところです。

 

 ここでハプニング。澤田君,自分の分のラーメンをイスの上に置いていたのが,傾いてひっくり返してしまった。すると,夏目さんのリュックから3人分のラーメンが出てくる。「あのー,ハシを忘れました」というのが2名。すると,また夏目さんのリュックからハシが2人分出てくる。

 

 先頭を行く杉橋君のズボンが雪で濡れて「寒い」と言い出しました。すると,また夏目さんのリュックから替えのズボンが出てくる。

 

 一同感心することしきり。と同時に冬山に入るときの心構えを教えられました。

 そうこうするうちに白いものがチラホラ。雪が降り出してきたのです。

13:10 ヒロ沢を羽島峰に向かって戻ります。

 羽島峰に到着して小休止。ここでまたまた夏目さんのリュックからポンカンが飛び出します。その数8個。マイッタ!。

 

 毎回疲れが出だした頃になにかやって皆を笑わせてくれるのが小澤さん。ここでもやってくれました。「夏目さん このポンカンの皮食べられますよね」。夏目さん「食べられるよ」。それを聞いた純真な神谷君ガブリ「ニガー!!」。夏目さん「その皮でなくて中の袋の皮だと思ったのに」。一同大笑い。

13:45 いよいよ下山。すると神谷君が旧道を降りると言い出しました。よく知っている杉橋君は「ヤメトケー」と叫びますが,三嶋さんが「いいよ。付き合うよ。」と言います。お互い顔を見合わせますが,じゃあ行くかということに。

 そこで夏目さんの「これから先,落ちたら助けられないから,つかまれるものは何でもつかんで降りろ。」の一言で,イヤでも緊張感が高まります。

 

 思わず私もスキー用の分厚い手袋を外し,軍手だけにします。

 

 途中何度もシャッターチャンス。フィルムが切れた私が,「小澤さん,シャッターチャンスだよ。」と叫べども,小澤さん「そんな余裕はありません。」と叫び返す。

 沢を渡れば,あとは朝明の駐車場へとひたすら歩くだけ。

 

14:50 全員無事下山。あとは温泉で汗を流すぞー。

 ここで恒例の感想を一言。

97団RS 澤田俊明

 今回のような体験も,これはこれでアリだと思った。あと,スパッツを買っておいて良かった。なければ登山なんて考えられなかった。最後に,事前にもう少し情報収集しておけば良かったと思う。

 随分余裕で写真を撮ってくれました。その数128枚。

45団RS 神谷静一

 初めての雪山で不安だったけど,想像していたよりは雪や風はひどくなく,雪は深かったがラッセル作業は少々楽しかった。しかし,食器等結局必要なかった物等もう少し荷物を軽くすることができた。もし次回があるなら,持ち物等連絡を徹底して最善のパッキングで挑みたい。

 杉橋君からは「今回夏目さんが不参加だからそのつもりで」と連絡があったらしいが,どういう意味じゃそれは。リーダーは信用されとらん。だけどもっともです。cf 夏目さんは前日に参加可能になりました。

45RS 杉橋良隆

 初の雪山だった。ラッセルがズボズボ落ちて大変だったが,誰の足跡もついていないところを歩くのは気分が良かった。人の歩いた後を歩くのはすごく楽だった。予想以上に雪が積もっていて驚いた。かなり水がしみてきたので,今度はポンチョのズボンをはいていこうと思った。

 四つんばいになりながらのラッセル本当にご苦労さんでした。これからの雪山に欠かせない人物となりました。

97団副長 三嶋

 昨年来の雪,もうイヤ!! と思っていたが,メチャクチャおもしろかった。雪での楽しみはスキーくらいだが,40年ぶりに雪とたわむれる楽しさを思い出した。

 見出しの「お別れ登山 その2」は敬意をもってつけました。だって金沢から駆けつけてくれたんですものね。次回も鈴鹿でやるときは,是非お待ちしています。

97団BS隊副長 小澤正明

 雪見の風流を楽しみました。風流を楽しむということは,少々体力が必要となります。今後も余裕として風流を味わいたい。良いメンバーと。

 ゴム長靴,アイデアでしたね。だけど,登山靴よりもできた穴は深かったですね。

97団インストラクター 夏目

 体力不足を実感。体も道具も壊れてしまった。新しいのが欲しいなー。今回は天気にも恵まれ,楽しい雪遊びができました。

 毎回のことながら,夏目さんには感謝の一言。山の素晴らしさ,厳しさを教えていただいています。

 「後は自己責任。」言われたときは全員ピリッと身が引き締まります。だけどちゃんとフォローしてくれています。

45団VS隊隊長 杉橋和彦

 あまりの実行力に脱帽!

 心配して反省会の夕食に合流してくれました。

97団団委員 林 雅雄

 今回は,帰りに足はつるし,枝で目は打つしで散々でしたが,終わった後のスカウトの満足そうな顔を見て何も言うことはなし。最高のプログラムでした。だけど翌日日曜日の強風が土曜日でなくて本当によかった。

 報告 林 雅雄