2003.1.25. 行ってきました冬の日本海

 昨年12月半ば、リーダー3名が集まってクリスマス会の打ち合わせをしていた時です。出てきた話題が「一度荒れ狂う冬の日本海を見てみたい。」という事でした。きっかけさえ生まれれば後は簡単、日頃のチームワークの良さで、あっという間に9名が参加することに。そして行き先は、毎年夏に水泳訓練でお世話になっている若狭に決定。理由は1人で住んでみえる萩野のおじさんを慰めに行こうという、ということです。

 1月25日(土)寝袋持参で、朝8時に南山教会集合。まずは食材の買い出しに敦賀に向けて出発。魚屋さんが何十軒も集まっている日本海魚街という市場に到着。冬の日本海を代表する寒ブリで、刺身とシャブシャブを、アンコウで鍋を、カニで焼きガニと鍋を、と皆でワイワイ言っていると、調理方の102団の松本さんのコメカミあたりがピクピク引きつってきました。「こんなに食べきれるかい?」というのがその理由でした。「なんとかなりますって」と言うのが45団の杉橋さん。結局山ほどの食材を車に積み込むことに。さらに若狭へ向かう車の中では、野菜は何を買おうかということでワイワイ言いながら、あっという間に高浜へ。そして、萩野さんへの挨拶もそこそこに早速海岸へ。

 ところが、誰の心がけがいいのか、高浜では珍しいナギの状態。2日前には寒波が来ていて大雪だったのに、若宮海水浴場では、波が少したっている程度。

 それでは城山は?その頃になると風が少し出だしました。さすがに冷たい風です。そして和田浜でみたものは、なんと、ウィンド・サーフィンに興じる若者達でした。

 この寒い中でよくもまあ。太平洋ならまだしも、日本海ですよ、ここは、なんてブツブツ言いながら城山公園を過ぎて灯台へ。

 ヤッター!外海に面したその場所で我々が目にしたものは、東映映画のオープニング・シーン、岩にあたって砕け散る波しぶき。

 夏スカウト達が飛び込みをする沖の岩は、波をかぶって時々見えなくなります。洞窟くぐりをする岩場の向こうは、ただ真っ白に見える波だけ。水泳の得意な三嶋さん、杉橋さんもただ呆然と見つめるのみ。水温は、かろうじて手をつけていられるぐらいで、先ほどのお二人さんも泳ぐ事は、あきらめました。

 夏の水泳訓練の時のプール状態とのあまりの違いに、自然の力に感動して引き上げる途中、今度は現実に一気に戻されるハプニングがありました。国民宿舎の駐車場に、警察のバスが3台、1月だから新年会にでも来ているのかなぐらいに思っていたのが大間違い。ゾロゾロ歩いている私達を見て喫茶室にいた3,4人の警官が、思わず、ダーッと席を立ちました。後で萩野のおじさんにその話をしたら、北朝鮮情勢がおかしいという事で、高浜にある原発を警備しているとの事。何の事はない、我々が不審者と思われたという一件でした。

 その夜は、松本さんの鮮やかな包丁さばきのもと、出来上がりましたご馳走が、寒ブリの刺身、そしてシャブシャブ、これは是非お薦めの一品です。油がとれて、相当食べられます。そして焼ガニ、甘えび、ウニ、モズクなどなど、日本海の海の幸を満喫しました。

 そして何よりもうれしかったのは、毎年お世話になっている萩野さんが、本当に喜んでくれたことです。独り住まいになれてみえるとはいえ、冬の暗い日本海での生活は大変だと思います。

 最後になりましたが、毎度のことながら、永谷さん、夏目さん、長距離の運転ご苦労さまでした。そして、今回のグルメの旅の主役は、なんと言っても松本さんでした。

 追伸 来年も是非やろう、という声がもうあがっています。

VS隊副長 林

戻る