VS隊前尾根を制す!

日  時:2002年10月12日(土)、13日(日)

行  先:御在所

目  的:VSはベンチャー章取得のため、隊長より課題をあたえられ、挑戦キャンプを行った。

参 加 者:VS 船橋、伊藤、今枝 RS 林

リーダー:永谷、林、三嶋 45団 杉橋

インストラクター:夏目

サポータ:壷井、松本、岡部、淵上



12日(土)スカウト達は、指示された地点に14:00集合ということで出発。リーダー、サポート隊は、11:00に出発するも、渋滞にまきこまれ、さてスカウト達が無事に現地に到着しているものやらと気にしながら、14:30に到着(写真1)。スカウト達は13:00頃にはついていたとのこと、まずはヤレヤレ。


 テント設営後、上流の山岳寺跡を見学に出発。戦国時代、2000名近い僧兵達が生活していたお寺で、一大勢力を誇っていた。それが信長により跡形もなく攻め滅ぼされたところです。隊長の説明を聞きながら、今は石段が残っているだけの林の中を歩いていると、何となくヒンヤリしてくる場所でした(写真2)。


 その後は、翌日のクライミングに備えてインストラクターの夏目さんの指導のもと、ロープワークの練習です(写真3)。


 もやい結び、巻き結び、8の字結び、と基本練習の後は、夕暮れ時でしたが、藤内小屋の前まで出かけて行き、練習岩で訓練開始。その結果、明日の本番は、船橋君に、許可が出ました(写真4)。


 それからは楽しい夕食の開始。スカウト達はレトルトだったので、あっという間に食事完了。後は、リーダーたちのおいしそうなキムチ鍋を眺めている事になりました(後でチャッカリ鍋狩りにあいました)(写真5)。


 13日(日)さすがに夜は冷え込みました。参加者の中に、強烈な雨男がいました。大事な時には必ず、台風に見まわられるという(そういえば、台風も来ていたんですよね)。ところが、天気は快晴。ヤッタね!

 岩登りは山行きと違って朝はノンビリできます。岩が朝露にぬれていて、乾くまでは動けないからです。9時半、いよいよ出発です。朝の冷気のせいだけではなく、ピーンと張りつめた空気が感じられます。だって、普段のキャンプでは見られない準備運動を、自発的にあちらこちらでやっている姿が見られるのですよ。

 裏道を登ること20分、藤内壁出会いの表示に着きます。そこで一般登山道から別れ、登り口へ。そこまでで、しっかり一汗かきます(写真6)。


 そしていよいよグループ分けの発表です。夏目さんのスゴさはここでも発揮されます。

先発は、壷井先生のグループ3名。2番手は、夏目さん、私(林)、三嶋さんです。3番手は、松本君、岡部君、淵上君。ラストは、林君、杉橋さん、船橋君です。ザイル1本に3人は、経験の少ない私でも理想的だなと思いますし、大事なトップの人選、2番手は手のかかる人、そして最後の人は、カラビナを回収する能力のある人と分かれます。

前尾根は、P(ピーク)7までありますが、P6から登攀開始(写真7)。


 VS隊としては4回目のプログラムですが、毎回参加者も違い、それ以上に山は違った面をみせてくれます。前回登れたチームも今回は足が滑って失敗。迂回したコースが、更に厳しい岩でした。

前日の練習では、あれほど調子のよかった船橋君が、本番ではさすがにバテバテ、「まだ登るんですか」と何回もトップに聞いたそうです。

余裕シャクシャクの3番手は、Pを制する度に、感嘆の声をあげていました。スバラシイ眺めにです(写真8、9)。


今回船橋君にとっては素晴らしい経験になったと思います。あと5年もしたら、先輩のRSと同じような体力もつくはずです。ドシドシいろいろな経験をして下さい。

19:00にスカウト達は、名古屋駅で解散。無事終了です(写真10)。


毎回のことですが、インストラクターの夏目さんには本当に感謝しています。有り難うございました。そして今回は、特にリーダーの三嶋副長、45団の杉橋隊長にも参加していただき、クライミングを経験してもらった事は、大きな成果だと思います。夏目さんは、常々「リーダーが前尾根を登ることによって、ボーイたちを連れて山登りをした時、この経験が生かされる」と言ってみえます。多少の坂道も苦にならないでしょうし、何よりも、落石の可能性のある場所を察知し、素早く通過できるようになるはずです。是非BSを楽しい山登りに連れて行って下さい。

お疲れさんでした(写真11)。
          報告:VS隊 副長 林

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